今でも変わらぬ人気! おもしろさが色あせない名作映画10選 (7/7ページ)
監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
撮影:ロジャー・ディーキンス
音楽:トーマス・ニューマン
キャスト:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ウィリアム・サドラー
■絶望する前に、「チャップリンの独裁者」を一度は見ておこう
パフォーマンスで観客を魅了する無声映画を好んだ喜劇王チャップリンが、初めて声を発した作品が「独裁者」でした。映画公開当時の1940年は、ナチスドイツがヨーロッパを席巻し、ファシズムによる人道に対する罪が着々と進行しつつある情勢でした。「絶望してはいけない」と人道を説きつつもコメディーの体裁を守り、観る人を楽しませる作品です。エンターテイメント作品の中に、人道に対する罪への嫌悪を忍びこませ、商業的にも成功を収めました。チャップリンの名を、映画史に永遠にとどめる作品です。
現在進行形で拡大中のファシズムを笑いものにするという、難易度の高い荒業をクリアーしたストーリーが秀逸です。チャップリン演じる独裁者が、風船の地球儀をもてあそぶシーンが象徴的です。弱者を蹂躙する強きものへの反発と、強者に蹂躙される弱きものへのいたわりという立ち位置が明確で、痛快です。誰もが即座にファシズムやヒトラーを思い浮かべる内容ながら、リアルさは追求していません。虚構や作りものを貫いた先に、リアルを越える可能性が生まれることを示し、物語の持つ大きな力を感じさせる作品になっています。
監督:チャールズ・チャップリン
脚本:チャールズ・チャップリン
撮影:カール・ストラス
音楽:メレディス・ウィルソン
キャスト:チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード
今を照射した新作映画のフレッシュさも魅力ですが、時を経ることで味わいを増し、後世に影響を与えた名作もまた魅力的です。取り上げた作品のいくつかは、後世の作品の中にオマージュとして登場しています。語り継がれる名作の世界を知ることで、新作映画を見る時にも今までとは違った視点が持てます。