今でも変わらぬ人気! おもしろさが色あせない名作映画10選 (2/7ページ)
1929年代の禁酒法時代のシカゴが舞台。ギャングの追跡の目を逃れるため、女装して女ばかりの楽団に紛れ込んだ二人のジャズ奏者、ジョーとジェリー。そこで出会ったのが、マリリン・モンロー演じるシュガーという女性。観客には女装がバレバレなのに、女装を見抜けないシュガーに一目惚れしてしまうジョー。一方同じく女装中の相棒のジェリーは、大富豪に求婚されます。着地点の見えないドタバタ劇が、とにかく楽しい作品です。
出会った男女がなかなか結ばれず、周囲を巻き込んでの珍騒動を繰り広げるストーリーは、ロマンチック・コメディーの王道ともいえます。やや抜けたところのある金髪美人というパブリックイメージを、裏切ることなく体現したマリリン・モンローがとびきりキュートです。アメリカ映画史に残る名台詞「完全な人はいない」を筆頭に、気の利いたセリフが散りばめられています。
監督:ビリー・ワイルダー
脚本:ビリー・ワイルダー I・A・L・ダイアモンド
撮影:チャールズ・ラング
音楽:アドルフ・ドイッチェ
キャスト:マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン
■「ニューシネマパラダイス」で映画が大きな世界への入り口だった時代を知る
ローマで暮らす主人公の映画監督サルヴァトーレのもとに、故郷から旧知の人物の死が届くシーンから映画は始まります。亡くなったのは、主人公を映画の世界に導いた師であり旧友でもあるアルフレード。アルフレードと過ごした過去を回想する形でストーリーが進みます。映写技師のアルフレードと、後の映画監督トト少年との心の交流が見どころです。トトを小さな世界から大きな世界へと送り出したのは、アルフレード。世代を越え映画を通じて信頼を深めていくふたりの姿と、村という小さな世界で年代の違う人々をつなぐ映画や映画館の姿が重なります。
シチリアの小さな村を舞台に、娯楽の少ない市井の人に映画が愛され心の拠りどころとなっていたさまを描く、映画への愛情が詰まった作品です。小さな村の小さな映画館が娯楽の王様として君臨し、やがて新しい時代に取り残されてゆく姿を、詩情豊かにユーモラスに描きます。