名作ばかり! 観ると人生を考えさせられるおすすめ洋画10選 (8/9ページ)

学生の窓口

監督: マリク・ベンジェルール
制作:ジョン・バトセック
音楽: ロドリゲス

■離れられない場所からの旅立ち「ギルバート・グレイプ」

アメリカ・アイオワ州の小さな町に住むギルバートは、過食症のために自ら立つこともできないほど太った母、二人の姉妹、知的障害者の弟の5人といっしょに暮らしています。食料品店で働きながら、母と弟の面倒をみる毎日。質素ながら家族でパーティーを企画することもありますが、平凡で停滞した日常を送っています。 ある日、ギルバートは町を通る田舎道で、旅途中のトレーラーが故障しているのを見つけます。そのトレーラーには、ギルバートと同年代の女の子ベッキーが乗っていました。恋愛とはほど遠い生活をしていたギルバートは、ベッキーに好意を抱くようになります。弟アーニーが引き起こす起こす事件、息子のために立ち上がる母、ベッキーとの別れ、ギルバートの中で何かが変わりはじめます。

今思えば、とてつもない豪華キャストで撮られた映画。ギルバート役にジョニー・デップ、アーニー役にレオナルド・ディカプリオ、ベッキー役にジュリエット・ルイス。感情を内に秘めた青年を好演するジョニー・デップも素晴らしいですが、知的障害者の弟を演じたレオナルド・ディカプリオが光ります。(アカデミー助演男優賞ノミネート) 一見、素っ気ない態度のギルバートですが、実は母と弟への思いやりがある青年。愛情深いのに表現が下手で、臆病な面も持ち合わせています。そんなギルバートが小さな町、退屈な日常に縛られる姿が、じわじわと胸に迫ります。 ラストには、深い悲しみとともに襲う喪失感と未来への期待感が同時に訪れます。

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