人に酷使され働くことをボイコットした象だが、第二の象生で人間の愛情と生涯の伴侶を得る(タイ) (1/5ページ)
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タイのチェンマイで、何十年も観光客の乗り物として働いていた象のメー・カムだが、ある日を境に背中に登った観光客を振り落とし、働くのを拒否するようになった。
その度に、象使いは鋭いびょうがついた竹棒で、メー・カムの繊細な皮膚にたくさんのみみず腫れができるほど打ちのめした。それでもメー・カムは働くことを拒否し続けた。
そんな彼女に手を焼いた象使いは、メー・カムを象の保護施設に引き渡した。そこでやっと彼女は待ち望んでいた人生を得ることができたのだ。
子供を失ってから、一変したメー・カム
メー・カムの人生は働くことだった。観光客用の象として働かされる前は、37年ほどタイの木材産業で働かされていた。来る日も来る日も、ひたすら重たい材木をジャングルから運び出していたそうだ。
その後観光客を乗せる日々を送っていた彼女は2匹の子供を妊娠した。悲しいことに1匹は死産で、もう1匹は生まれてすぐにコブラに咬まれて死んでしまった。メー・カムは自分の子が蛇に咬まれる現場を見て、叫び声をあげたという。必死で子供の側に行こうとしたが、メー・カムの足は鎖でコンクリートに括り付けられ動くことができない。
オーナーが鎖を外してやると、メー・カムは子供を守るため駆け出して行った。しかし時はすでに遅く、子供は毒により死んでしまった。それから、数時間ほど、メー・カムは誰であろうと、側に来ようとする者に突進するようになった。
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メー・カムのことを知った「BEES(バーム&エミリーの象の保護施設)」の共同創設者であるエミリー・マクウィリアムさんとバーム・リンカウさんは、オーナーに彼女を「象乗り」から引退させてやる気はないかどうか尋ねた。