人に酷使され働くことをボイコットした象だが、第二の象生で人間の愛情と生涯の伴侶を得る(タイ) (3/5ページ)

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メー・カム、恋に落ちる

 メー・カムが来て2ヶ月半が過ぎた頃、別の引退した象がやってきた。71歳のメスの象で名前はメー・ジュンペという。メー・ジュンペもメー・カムと同じように、木材産業と観光産業で働かされてきた。

 メー・カムは他の象とも特に問題はおこさず順調にやっているが、マクウィリアムさんとリンカウさんは新しい象をメー・カムに紹介することをためらっていた。

 「メー・カムはとても心が傷ついた状態で、不安定でした。私たちは彼女のいる場所に新しい象を入れて、受け入れてもらえるか不安でした」

 いよいよ、メー・ジュンペとメー・カムを対面させる日がやってきた。

 メー・カムの世話係が少しずつメー・ジュンペを近づけさせていった。

 「最初、メー・カムは過敏に反応していました。ゆっくりと動き、周囲の空気を嗅いでいました。実際にメー・ジュンペに直面すると大声で鳴き、逃げ去って行きました。落ち着くまでには30分もかかりました」。

 数時間経ってから、世話係たちは再び2匹を引き合わせようと試みた。すると、メー・カムは今度は逃げようとはしなかった。代わりに、自分の鼻をメー・ジュンペのお尻に当てた。

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 その瞬間何かが生まれた。

 「2匹は地面を揺るがすような大声で鳴きたてたんです」とマクウィリアムさんは語る。「お互いにゆっくりと近づき、生殖器のにおいを嗅ぎ、顔にある側頭腺、口の中まで嗅ぎあいました。そして、お互いの体を優しくこすりつけ、愛情を示したんです」。
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