宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を描くSF的小説家、「H・P・ラヴクラフト」の作品に影響を与えた7つの執着や強迫概念 (6/8ページ)

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 迷信を暴く者として自負しているハリー・フーディーニと小説を合作するようになったという話は疑わしい。(フーディーニとの共作と言われる『迷信の癌』の出版は、1926年のフーディーニの突然の死によって中断されたが、最近その原稿が再発見された)オカルトをきっぱり否認していたにもかかわらず、ラヴクラフトはオカルトにかなり惹きつけられていたことは明らかだ。

 彼の小説の中でオカルトが恐怖の感覚をより強めているからだ。オカルト設定が彼の小説にかもしだす色調が効果的であるのに、魔術はたいてい人類が理解できない科学のなんらか産物として表わされている。ラヴクラフトの宇宙という概念は、宗教の癒しを認めず、その代わり、冷徹で無関心な神不在の世界を示している。・6. 外国人恐怖症


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 ラヴクラフトの人種偏見指向は、多くのホラー・ファンタジーファンにとって難しい問題だ。ある種の外国人恐怖症が、彼の小説に出てくるたくさんの奇妙なエイリアンや下劣な存在の基本形となっているとも言われている。

 彼の人種的偏見は、不幸だったニューヨーク時代にもっともひどくなった。これは『レッドフック街怪事件』の中で、"おぞましい合いの子の迷宮"、"黒い外国人の顔"、"ペルシャの悪魔崇拝者"といった言葉にも表されていて

、『あの男』の最後では、"斜視の黄色い人たち"がうじゃうじゃ群がっていると書いている。

 『アーサー・ジャーミン卿の秘密』のような初期の作品でも、白いサルを育てているジャーミンが、人種の混合の恐ろしさを指摘している。『インスマウスの影』の魚人や、『サラナスの滅亡』の魚のような人々など、ほかの話でも人種への強い偏見が見られる。海産物と他人種はかなりの恐怖の対象であるようだ。

 晩年には(1937年46歳で死去)、人種差別の考えはやや緩くなり始め、自分とは違う人々も受け入れるようになったが、彼らを今日進歩的と呼ばれているものとして登場させることはなかった。
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