宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を描くSF的小説家、「H・P・ラヴクラフト」の作品に影響を与えた7つの執着や強迫概念 (4/8ページ)

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また、18世紀の綴り方(showをshewと綴ったりする)を取り入れてみたり、あるときは地元の新聞に18世紀ごろの三角帽(ジャック・スパロウの帽子)をかぶって登場したりした。

 ラヴクラフトのニューイングランド植民地の歴史やピューリタニズムへの傾倒は、彼の作品の中でも反映されていて、『ピックマンのモデル』の主要登場人物リチャード・アプトン・ピックマンは、古いセーラム出身という設定で、ボストン訛りでしゃべらせている。同様に『魔女の家で見た夢』のケザイア・メーソンは、セーラムの魔女だったと言われている。・3.家族やかつての暮らしに対する執着


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 ラヴクラフトの父親ウィンフィールド・スコット・ラヴクラフトは、若い頃に精神病院に入院していたことがある。そのため、ラヴクラフト自身と母親は祖父のウィッペル・ヴァン・ビューレン・フィリップスとプロヴィデンスの屋敷に暮らすはめになった。

 しかし、経済的な問題でフィリップス家の財産はひっ迫していた。1904年に祖父が亡くなったことがさらに追い打ちをかけ、屋敷を売り払い、ラヴクラフト、母親、ふたりのおばは、東へ3ブロック離れたもっとこじんまりした家に引っ越さなくてはならなくなった。

 ラヴクラフトが、地位や幸せの象徴であった家族の屋敷の損失を回復することはなかった。その後ずっと、かつての生活にこだわって過ごし、売り払った屋敷から回収した昔の物をそばにおいていた。

 1924年にソニア・グリーンと結婚して、ニューヨークで生活を始めたが、2年で破綻。フィリップス家の屋敷から引き取った上等なリネン、陶磁器、本などを詰め込んだトランクを引きずって、ブルックリンのクリントンストリート169の独身者用の部屋に転がり込むはめになった。

 この現実は、彼の作品『冷気』に反映されていて、主人公のドクター・ムニョスは、紳士風の衣装でいっぱいの同じような質素な部屋に住んでいる。

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