小林節「僕の根本にあるのは、差別してきた連中を見返してやりたいっていう思い」~差別から這い上がる人間力 (1/2ページ)

日刊大衆

小林節「僕の根本にあるのは、差別してきた連中を見返してやりたいっていう思い」~差別から這い上がる人間力

 国に6000万円カモられましたよ(笑)。7月の参院選で、安倍政権の憲法改悪を阻止すべく『国民怒りの声』という政治団体を立ち上げて、10人の候補者を揃えた。出馬に必要な供託金は、1人600万ですから、合計で6000万。すべて、自分のポケットマネーから捻出したんです。

 ただ、選挙戦が始まったら、マスコミが全然相手にしてくれなかったんですよ。選挙後に彼らに訊いたら、現職の政治家がいなければ、政党扱いしないので取り上げないんですって。それ、先に言ってほしかった。

 結果は、惨敗ですよ。でも、今回の一件で憑きものが落ちましたね。妻は、ストレスから円形脱毛症になってしまって、10年は静かにさせてくれって言うんです。もう、これ以上、苦労をかけたくないし、政治はもういいかなと思っています。

 今回の参院選のように、私は今まで、いろんなところに噛みついて、吠えてきた。その原点は、僕が弱者ってことなんですよ。僕は先天的に左手の指がない。それで、いろいろな差別を受けてきました。今でも、鮮明に覚えていますが、小さい頃、幼稚園に入ろうとしたら、そこの人に、“こういうお子さんは、他の園児に迷惑です”って断られた。

 ほかにも、近所に子どもが遊ぶような空き地があったんですが、そこに“僕も入れて”って、要するに公園デビューですよね。そしたら、ガキ大将に、バーンっと泥のなかに突き飛ばされて、“お前みたいなやつとは遊んでやらない”っていうんです。

 いじめたやつらを本当に殺してやろうって思っていましたよ。でも、そう簡単に殺せるわけがない。悶々と考えていたときに、友達のお父さんが、私を家に呼んでくれたんです。

 その方は、誰もが知る大物弁護士なんですが、貧乏な生まれだったそうで、そこから這い上がるため、必死に勉強して、有名な大学に行って、弁護士になった。本人はじゃがいもみたいな顔だけど(笑)、美人の奥さんがいて、立派な家に住んで、高級車に乗っていたんですよね。その方に、武器を持って戦わなくても、六法全書で戦える世界があるんだってことを教えられたんです。それで法律家になろうって思った。

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