なぜ「広島カープ」は、“マエケンなし”でも優勝できたのか? (3/8ページ)
「通算2000本安打と300本塁打を達成するなど、乗りに乗っています。上位3人が好機を作っているのもありますが、とにかくチャンスに強い。打点98はDeNAの筒香やヤクルトの山田を抑えてリーグ1位です。記者の間では今、最もMVPに近い男と言われています」(同)
彼のようなベテランの頑張りが若手に刺激を与え、相乗効果をもたらしているのだろうか。その象徴とでも言うべき存在がいる。それが、今シーズンに大ブレイクした鈴木誠也(22)だ。「鈴木は、6月17~19日の対オリックス3連戦で、第1戦、第2戦に2試合連続サヨナラ本塁打、第3戦でも3試合連続となる決勝本塁打を放って、緒方孝市監督から“神ってる男”の称号を受けましたね」(同)
その後も、鈴木の勢いは衰えず、打率.335、24本塁打、85打点という見事な数字を残している。投球、打撃、守備、そして走塁。すべてが高いレベルにあり、若手とベテランがうまく噛み合った今年の広島が優勝するのは、“神”のいたずらなどではない。当然過ぎるほど当然の“結果”だったのだ。
今年の広島を語るうえで外せないのが、2人のベテランの存在。それが新井と黒田博樹(41)だ。新井の活躍は前述の通りだが、黒田も負けてはいない。22試合を投げ、8勝(8敗)、91奪三振、完投1。防御率は3.12。そして、数字には表れない、チームの精神的支柱として果たした功績を考えると、彼もまた“優勝のキーマン”だったことは間違いないだろう。
実は、新井が古巣・広島に呼び戻されたのは、黒田の広島復帰と大いに関係しているという。「黒田がメジャーから戻って来る際、球団が考えたのは、あまりにも偉大な存在になりすぎた黒田をチームの中で孤立させてはいけないということ。気心の知れた新井を、黒田と若手の“橋渡し役”にする意味合いもあったといいます」(スポーツ紙デスク)
しばらく日本から離れていた黒田に、新井は他球団の若手たちの情報を提供。