なぜ「広島カープ」は、“マエケンなし”でも優勝できたのか? (5/8ページ)

日刊大衆

でも、広島の尾形佳紀スカウトは、鈴木が二松学舎高1年の頃から徹底マークしていたんです」(前同)

 今年の鈴木の活躍は、素材を見抜いて敢然と指名した広島スカウト陣の勝利と言えるだろう。かつて広島には、「スカウトの神様」と称された木庭教という名スカウトがいた。その伝統は脈々と受け継がれている。2013年のドラフト会議でドラ1のくじを引いたのは、監督や社長ではなく田村恵スカウト。これは広島が、いかにスカウトを大事にしているかを物語っている。ちなみに、ここで広島は大瀬良大地(25)の交渉権を得た。

 そして、広島で定評があるのが新人の育成。12球団随一といわれる猛練習を課し、じっくり育てていく。「そうした環境だからこそ、負けず嫌いの非エリートたちの闘争心が燃えるんです。“ドラ1より先に一軍に上がるんだ”ってね」(同)

 また、そうやって育ってきた選手の使い方にも、今の緒方監督は長けている。「これは、という選手が育ってきたら、とりあえず経験を積ませてきました。ベテランをたまに休ませるために、若手をスタメンで使ってみる。そうすることで若手の士気も上がるし、いい刺激をベテランに与えることもできます」(同)

 ベテランと若手を使い分けることにより、チーム全体を活性化させる。緒方采配は、実にうまい!

「とかく当たり外れが大きいといわれがちな外国人選手ですが、広島の場合、毎年のように“当たり”を引き当てているわけで、これは偶然ではありません」(スポーツ紙デスク)

 今年も広島は外国人選手が大当たり。ジョンソン、ジャクソン、ヘーゲンズの投手陣も、エルドレッド(36)、ルナ(36)の打撃陣も、各々が持ち味を発揮し、勝利に大きく貢献している。これは、何も今に始まったことではない。ここ数年を見ても、投手ではルイス、ミコライオ、サファテ、野手ではラロッカ、ロペス、ディアスなど、広島にやってくる外国人選手には毎年、ハズレがない。

 これには、多くの優秀な投手を広島に送り込んできた駐米スカウトのシュールストロム氏の力が大きく影響しているといわれる。今年活躍した助っ人外国人勢を連れてきたのも、彼の「仕事」だ。

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