「電気自動車×自動運転」と太陽エネルギーがもたらすユートピア (2/6ページ)
――個々のクルマ単体でのコントロールはもちろん、交通網全体も俯瞰してコントロールするという概念が必要になってきそうですね。
その通りで、かなり大規模なシステムが構築されると思います。国全体で一括コントロールするか、もっと小さな単位になるかはまだわかりませんが、交通情報が確実にやり取りされる仕組みが必要になるでしょう。
■ 社会インフラも進化させる
――社会インフラの進化という意味では、道路のあり方も大きく変わっていくような気がします。
道路の概念も変化していくはずです。私は、自動車というものは、乗り物としての合理性やクルマ自体とタイヤの性能から考えて、時速100km/hまでは安定走行に問題が生じないと考えています。しかし、現実的には、一般道は歩行者も利用します。そのため、一般道を歩道と車道に完全分離するといったインフラ整備が必要になるでしょう。
――いまよりも、かなり幅が広い道路が必要になるわけですね。
必ずしもそうではありません。日本では、クルマが走行する道路は、最低でも片側1車線で6mの道幅がとられているのが一般的です。それ以下の場合は、「クルマが通るには狭い道」だといえます。
その前提で、6m幅の道で考えた場合、中央の3m分を自動車専用の一方通行路にして、左右に1.5mずつの歩道をつくる方法などが考えられるでしょう。そうすれば、100km/hで走行する自動車と歩行者が安全に共存できます。
ただし、現実問題としては将来的にも、道幅が狭い道も存在すると考えられます。そのような道は人間とクルマの混合交通として、クルマは6km/h以下で自動走行するようにコントロールすればよいと、私は考えています。自動車道は、「100km/h以下ゾーン」と「6km/h以下ゾーン」の2つに分かれるわけです。
――かなり大がかりなインフラ整備が必要になりますか?
一般的に、高速道路を1kmつくるのに20億円ほどかかると言われますが、既存の道路を歩車道分離する場合は、その1/100ほどのコストで済むと思います。