「電気自動車×自動運転」と太陽エネルギーがもたらすユートピア (1/6ページ)
ポルシェ911ターボより速い!とセンセーショナルな話題をふりまいた電気自動車“Eliica”の登場から12年。
日本の電気自動車開発の草分け的存在である清水浩氏は、現在も究極の電気自動車を追い求め続けている。
全4回にてお伝えする電気自動車の真実と未来。
第2回は、電気自動車とインフラと太陽エネルギーの密接な関係についてお話を伺った。
14台目の電気自動車と清水氏
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■ 未来社会を花開かせる、自動運転という“種子”
――バスなどの集団移動の手段がなくなって、たとえば自動車が1人1台の時代になると、いまよりも自動車の台数は増えるのではないかとも思います。そうすると、渋滞も増えるのではないですか?
渋滞が起こる最大の原因は、クルマとクルマの間隔が開きすぎることです。自動運転になれば、車間距離を10cmほどに保つことも可能です。その場合、計算上は、同一時間内に「1車線の道路で車移動できる人数」と「満員電車1本が運べる人数」がほぼ同数になります。満員電車で間欠的に運ぶのと、自動車が連なって運ぶのは同じ容量の人が運べるということです。
私たちe-Gleが考える自動運転にはそれほどの大量移動を実現する効果がありますから、よほど多くの人々が集まるイベントなどでない限り、渋滞は起こらないと考えられます。これは、極めて大きな社会変革になるはずです。

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――自動運転にとって、内燃機関自動車よりも電気自動車のほうが、親和性が高いのでしょうか。
かなり高いと思います。1台で走る場合にはあまり差はありませんが、複数台が車間間隔を縮めて走る場合には、各車の加速やブレーキのタイミングが一致しなければなりません。そのような制御が必要だと考えると、必然的に電気自動車のほうが適しています。