ミツバチは人類にとってとても大切な役目を果たしていた。ミツバチが絶滅したら起こりうる10のこと (3/8ページ)
しかし、ひとえに人手が足りないため、今、ミツバチがやってくれているすべての作物に手動で授粉というわけにはいかず、対象がコーヒーのような非常に重要なものに限られてしまうだろう。しかも、ほんの短期間のうちに授粉させなくてはならない。ミツバチが何千年もやっているように、効率よく迅速に花のまわりを飛び回って授粉させることは、人間にはとてもムリなのだ。・7. 乳製品が消える
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ミツバチ不在の世界でわたしたちが直面する問題はさらにある。彼らの授粉のおかげでできる作物を食べているのは、人間だけではないということだ。それは乳牛である。
彼らは毎日およそ45キロのエサを消費するが、そのほとんどは、ミツバチによる授粉を必要とするアルファルファの干し草だ。アルファルファがなくなると、乳牛のエサが足りなくなり、バター、牛乳、チーズができなくなる。ヒツジやヤギもこうした干し草は食べるが、乳牛ほどではない。
しかし、近い将来、これが問題になってくることはわたしたちはうすうす気がついている。本来なら捨ててしまうはずのアーモンドの殻は、乳牛のエサに混ぜられてコストを抑えていて、そのおかげで乳製品を安価に製造することができている。しかし、アーモンドはとてもミツバチに依存している作物なので、ミツバチの数が減少すると、アーモンドの生産も減ることになる。
いずれにしても、乳牛が牛肉として使われている現状にも問題が出てくる。牛肉の17%は乳牛の肉だが、ミツバチ連鎖で乳牛がいなくなってしまったら、牛肉の値段は天井知らずになるだろう。・6. コットンが育たなくなる
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ミツバチが授粉する作物はなにも食べるものだけではない。