個性派俳優ジェシー・アイゼンバーグが『母の残像』で演じた繊細なキャラクターを語る 「感情的に揺さぶるものがあるものにやりがいを感じます」 (1/6ページ)
NYタイムズにして「センセーショナルな才能」と言わしめた北欧の新鋭監督ヨアキム・トリアー。鬼才ラース・フォン・トリアーを叔父に持つ新たな才能が撮り上げた初めての英語作品『母の残像』は、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され話題となった。
謎の死を遂げたある女性戦争写真家と、遺された家族たち。彼女の死の真実に直面したその時、夫、息子たちの交錯する想いが浮き彫りになり...。家族4人の心の動きと葛藤を、繊細かつ豊かな映画的表現を駆使し、美しく、そしてサスペンスフルに描き出す本作で、イザベル・リード、ガブリエル・バーンらとともに豪華キャストとして名を連ねたのが、ハリウッドを代表する若手演技派俳優ジェシー・アイゼンバーグだ。この度、AOLニュースでは、アイゼンバーグに電話インタビューを実施。「本作のようなおいしいキャラクターにはなかなかありつけない」と表現する役柄について、そして「美的感覚的にもとても面白い文化」と語る日本への気持ちを語ってくれた。
--完成した作品はご覧になりましたか?
実は自分の出る映画を観るのがあまり好きじゃないから観ていないんです。でも、ヨアキム・トリアーさんとの仕事は、本当に楽しくやらせていただきました。観ていないのでわからないですが、おそらく、脚本とは違う仕上がりになっているんじゃないかと思います。彼のスタイルだと思いますが、脚本通りにキッチリ撮るわけではなく、流れに任せたやり方で、コラージュを編成するように編集していく監督なので、脚本通りにはなっていないと思います。
--本作では、あるひとつの家族の崩壊と再生が描かれていますね。
この映画で描こうとしているポイントは、"秘密を抱えた家族"ですよね。この家族は、環境こそは安定していますけど、秘密を抱えた家族にとって最悪の事態が起きて崩壊していきます。崩壊していくもともとの原因は、お互いに率直に話すことができない、それぞれが抱えている秘密や思いを打ち明けることができない、そこにあるんだと思います。