アメリカで話題の太陽光電力アダプター・プラグ「SunPort」【中編】 開発者が語る「ソーラー革命」への夢 (1/4ページ)
■ ソーラー・ムーブメントで地球の将来を守りたい
アメリカで話題の太陽光電力アダプター・プラグ「SunPort」。コンセントに差し込むだけで100%の太陽光電力が使えるようにするという、世界初のプラグイン・スマートグリッド太陽光電力デリバリーシステムだ。第2回では開発者、ポール・ドロージュ氏に、「SunPort」の製品哲学と今後の展開、同社が進める他の太陽光電力推進プロジェクトについて語ってもらった。
「SunPort」開発者、ポール・ドロージュ氏(右)。
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■ Sunportを選ぶことはライフスタイルを選ぶこと
――「Sunportを選ぶことはライフスタイルを選ぶこと」とおっしゃっていますが、この製品の存在価値をどのように定義されますか?
SunPortは太陽光エネルギーの需要を喚起する消費者の選択であり、能力だと思います。それがコンセントに差し込むだけでできるのです。フェアトレードのコーヒー豆や有機食品を購入したりするのと似ています。製品の使用感にあまり差異はないかもしれませんが、生産における考え方や製造行程には大きな差があるのです。
――SunPortのコア・ターゲットはどういう層に設定されていますか。
都市部に住むミレニアル世代ですね。いわゆる「知識労働者」で、モダンな生活のコンセプチュアルな面に慣れていて、「SunPortを使うことを、地球を守りたいという自らの信条の表現のひとつと捉えている。ライフスタイルの選択により、また自らの価値観に沿った行動をとることにより、世界を変えていきたいと思っている人たちです。
――クラウドファンディングへの反応はどうですか? 当初の予測、そして実際は?
Kickstarterは勉強にはなりましたが、容易ではありませんでした。自分たちでPRを作り、自分たちのクラウドを導入しないとうまくいかないのです。私たちは懸命に働き、援助もたくさん得ることができました。しかし我々が世に出そうとしているものはまったく新しく、ちょっとわかりにくいアイデアだったので、キャンペーンがうまく行くかどうか確信は持てませんでした。