「安上がりガン治療」のための“得”知識!(2)病院の商売のための術後検査 (1/2ページ)

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「安上がりガン治療」のための“得”知識!(2)病院の商売のための術後検査

 放射線治療が専門のガン治療医が明かす。

「粒子線治療は『体深部で線量のピークが来る』がウリで、確かに体深部にあるガンを効果的に叩くことができる。しかし対費用効果を考えると、まったくオススメできません。実は同程度の治療効果は、一般に普及している完全保険適用のリニアック(放射線治療装置)でも十分に得られます。しかも粒子線は殺細胞効果がありすぎるため、照射した患部が溶けて体に穴が開いてしまうなど、治療に伴う危険性も非常に大きい。ハッキリ言って、粒子線治療など必要ありません」

 この医師によれば、リニアックを使った治療は日進月歩しており、例えば多方向から放射線を照射することで、粒子線治療と同程度の治療効果を上げることができるという。しかも治療に要する費用も、1回の照射につき3000円から6000円(3割負担の場合)と安上がりなのだ。

 意外な落とし穴もある。国が指定する先進医療は混合診療の適用外とされているが、指定医療機関以外で治療を受けてしまうと、それまでに受けた保険適用診療の全額(保険が負担していた全額)の返還を求められる場合がある。

 そればかりか、指定先進医療以外の自由診療を受けた場合も後日、国から返還を求められて唖然、という事態になりかねないのだ。

 ガン患者を食い物にする○○療法の類は巷に溢れている。しかし治療の効果は実に怪しく、多額のカネを巻き上げられた末に、お上から返還請求されたのでは、まさに泣きっ面に蜂だ。

 安上がりといえば、手術後の経過観察も意外に知られていないポイントである。

 他臓器への転移がなく、手術もうまくいくと、術後サーベイランスが始まる。サーベイランスは「監視」の意で、手術からおおむね5年間(乳ガンの場合は実に10年以上)、各種の検査を受けなければならない。

 病院や医師によっても違うが、私(大腸ガン)を例にとると、術後3年間は3カ月ごとの血液検査、半年ごとのCT検査と大腸内視鏡検査などを受けさせられる。3年目以降は後者が年1回へと減るが、その費用がバカにならないのだ。

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