すべり芸を築いて40年、村上ショージの道のり「まだできていない道を、がさつに歩いてきた」 (3/7ページ)
ネット動画があったりして、一般の人が発信できるし、何でもいろんなものが見られるじゃないですか。やっぱり僕らは小さいとき、「さあ、帰ってテレビ見よ」とかやったけど、そういう時代じゃないんですよね。テレビって、本当にゆくゆくはどうなるんやろって思うんですけど。 本当に、これ(スマホ)は楽で、ひとつのネタをつくるときでも、いろいろなことを調べられますからありがたいですけど、みんなが知ってしまう部分じゃないですか。それが、どうかなあと。四苦八苦しながら資料室に行って調べたりしていたけど、みんながすぐ調べられたら、「ああ、知ってるわ」ってなってまう。これもこれで、またやりにくいんですよね。
――見た気や知った気になってしまいますので。
そう。やっぱりボヤッと見せる部分というのが大事やと思うんですよね。うん。それをみんながボヤッとじゃなしに鮮明に調べてるし。ほんま便利やけど、僕の中ではあまり便利ではないと言うか。うーん。
――芸のことで言えば、村上さんはピンでやっていらっしゃいますが、ピンにされた理由はありますか?
僕はね、コンビは絶対無理やと思います。
――即答でした。
相手をスベらすようなことはできませんからね。自分ひとりでスベるのは全然。もうスベり慣れてるし、いろんな空気の中で耐えられる自分自身も培ってきてますし、泣きもしない、悩みもしないみたいな免疫ができているんで(笑)。
――(笑)。コンビではないですが、やはり明石家さんまさんとの掛け合いは、見ている側としては絶対的に面白いと期待してしまいます。
そうですね。さんまさんは本当に世話になっていましてね。吉本に入る前から、さんまさんと(島田)紳助さんは別格でした。むっちゃ面白いし。このお2人には絶対勝たれへんやろうなと思ったんで、同じようなことをやったって絶対無理やと。思い浮かばないやろうし。それならば、自分自身ができるものや、自分自身に合ったものを見つけ出す部分が一番大事やったんかなとか思います。