猫は宇宙人が送り込んだスパイなのか? ネットに流れるあの噂を検証する (3/8ページ)
が、いずにせよ、骨だけではいつ野生から家畜化されたのか判断することはできない。
猫がいかにして世界を支配するにいたったか。古代猫のDNAからその拡散ルートの一部が明らかに(仏研究)
猫崇拝については、陰謀論で主張されるより少々複雑だ。サンキストの著書には、猫は確かに崇められていたと書かれている。ペットとして愛され、死ねば家族の一員として悲しみ、家庭の経済状況に応じて丁重に埋葬された。
猫の墓地はナイル川の川岸に沿って点在していた。さらに猫を殺した場合死刑になった。だが猫は単純に神々からの贈り物だと考えらえていたわけではない。喜びと愛の女神バステトのように、エジプトの神々の中には猫がいたからだ。また、あるパピルスでは太陽神ラーを短剣を振る斑点のある猫として描いている。
2. なぜ猫がごろごろ喉を鳴らすのか、どのように音を立ているのか科学的に説明されていない。フィードバック音ではないのか?
陰謀論が述べる”フィードバック音”が何を意味するのか定かではないが、これも部分的に正しい。だが、猫がごろごろ喉を鳴らす理由は科学的に説明されていないという説がネット上でさも当然のように扱われている一方で、それは話の一部分しか触れていない。猫にごろごろ喉を鳴らす器官がないことは確かだが、分かっていることもいくつかある。ある論文にはこうある。
「リズミカルで反復的な神経的発振器が咽頭部の筋肉にメッセージを送信し、毎秒25~50(Hz)でピクピクと動かす。これが呼吸の間に急激な声帯の分離を起こす――猫独特のビブラートだ。動物行動学者のカレン・L・オーバーオール獣医学博士はこれを”猫版オペラ歌唱法”と呼んでいる。