20代の若者に多い“潰瘍性大腸炎” 腸内環境を壊さない生活習慣とは (8/8ページ)
■ 症状が悪化しているときの飲食
・こまめな水分補給
・果物を絞ったジュース
・野菜のゆで汁などカリウムの多いもの
・低脂肪のもの
また、この時期は線維が多いものは腸に刺激して良くありませんので、加熱したり、細かく切り刻んだり、裏ごししたりするとよいです。
運動面
症状によって異なりますが、緩解期には適度な運動をした方が腸内環境を整える作用があります。再燃期はそれどころでは無いので、安静にしましょう。
仕事面
過剰なストレスは腸の粘膜を痛めます。遅くなる仕事や精神的に負担のかかる仕事、交代勤務などはできるだけ減らす方が良いでしょう。 最後に松本先生から一言
若い人に発症し、生涯にわたってお付き合いしていく潰瘍性大腸炎は人生に色々な影響を与えます。質の悪い食事、質の悪い睡眠、運動不足にストレス過多などが大きく影響し、まさに「現代病」です。
予防が何よりも大切ですが、不幸にして発症した時も、自分の生活を見直し、人の遺伝子に沿った食事と生活にすることで、症状がなく、薬の必要ない生活を送ることも可能です。
20代で発症して30代で大腸がんなんて悲しい目に遭わないように、自分の体は自分で治すつもりで、積極的に生きていきましょう。
(監修:医師 松本明子)