今そこにある世界の終焉。近い将来直面する可能性が高い10の脅威 (2/9ページ)

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 しかし、こうしたSFシナリオは、特定のリスクを想像できれば、その多くがリスクではなくなる。予防措置を講じることができるからだ。問題は我々が想像できないことや対処できないことを想像できるかということだ。

 この分野の研究は、哲学的なもの(AIの道徳観を人間の道徳観に合わせるべきかなど)から実務的なもの(自律型マシンを具体的にどう制御するのかなど)まで行われている。議論は様々であり、AIが脅威になることはないという見解もある。しかし我々は万が一に備えなければならない。・2. 合成生物工学によるパンデミック


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推定発生時期:現在 対策優先度:非常に高い
 AIと並び、合成生物学は世界を滅亡させるリスクとして最も研究されているものだ。現在、”機能獲得”実験によって新たな緊急性が生まれている。こうした実験では、鳥インフルエンザにフェレットへの感染能力を獲得させるなど、病原菌に新しい機能を付与する。本来の目的は、ウイルスが自然環境でどのように感染能力を発達させるのか理解することなのだが、それが実験室から逃げ出してしまうリスクは否定できない。

 ウイルスには自己複製能力があるために、核のように僻地に隔離しておけばいいというものではない。かつてペストのような病原菌が大流行し、社会全体に及ぶ影響を与えたが、それが治癒不能なバイオテクノロジーの産物であったら?

 考えられるリスクとして、不満を抱えた研究員などがウイルスを持ち出し、それを拡散させてしまうという状況がある。

 人類を破滅させる動機について研究したアンダーズ・サンドバーグは、そうした動機を持つ人間がほとんどいないこと、ウイルスの入手可能性が非常に低いことから、実現性は低いと評している。しかし別の研究からは、バイオテクノロジーの研究所には従業員の精神状態に関連する明文規定が存在しないことも明らかになっている。
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