今そこにある世界の終焉。近い将来直面する可能性が高い10の脅威 (6/9ページ)

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 シミュレーション仮説とは、人間の歴史や文化が高度な生命体による実験や遊びでしかないと説く説である。ボストロムによると、これが考慮されるのは、それが「未来や世界における我々の立場ついて信じることを制約するから」だ。

 この仮説に似たものとしてボルツマン脳問題がある。これは、人間のような自意識ある存在が、多次元宇宙の中でランダムなゆらぎのために生じた、と考えるものだ。量子論は、最小量のエネルギーが時折分子を発生させることがあると示唆する。すなわち無限の時間があれば、自意識を持つ脳を発生させることもあるということだ。

 シミュレーション仮説の支持者の中には、宇宙が驚くほど秩序立っていることの理由として援用する者もいる。一方でボルツマン脳が存在するはずがない理由を証明しようとする学者もいる。しかし人類の存亡リスクとして掘り下げられることはあまりない。真実であることが明らかになったとしても、我々にはどうしようもないことだからだ。・8. 食料不足による世界的な飢饉


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推定発生時期:2050年 対策優先度:高
 世界の人口は2050年までに96億人に達すると予測されている。世界的な飢饉を避けるには、30年かそこらで食料生産を70パーセント増加させなければならない。食料生産技術の革新が急務であるが、土壌の浸食によって耕作地が減少しているという問題が追い打ちをかける。

 仮に農耕に向かない土地での耕作が可能になったとしても、それは病気への脆弱性を増加させる。穀物として第3位の生産量である小麦なら真菌感染によって全滅する可能性がある。合成ウイルスが登場すれば、大災害のリスクはいやが上にも増大するしかない。

 専門家によると、その影響は2020年頃から価格の上昇という形で実感されるという。そして今世紀半ばまでには途上国で致命的な状況になる。
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