あなたが寝ている間、体に何が起きているのか?睡眠中に起こる10の驚くべき現象 (5/6ページ)

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その差分だけ、ごく微量であるが体重が減少する。1度に吐き出される原子は10億 x 1兆個であり、一晩では0.7キロほどになる。これは覚醒時にも起きているのだが、水や食事で補われている。・2. 脳のクリーニング


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 目が覚めている間は脳や体の細胞内に毒素などの老廃物が溜まる。そこで、脳は人が眠ると脳脊髄液(写真)のバルブを開いて、繊維に溜まった毒素を洗い流す。

 これは細胞呼吸という細胞が栄養からエネルギーを作り出し、体を動かし続ける大きなサイクルの一部である。夜間に洗浄される毒素はそのサイクルの残り滓のようなものだ。

 洗浄は全身で行われているが、特に脳での影響が大きい。徹夜すると頭がまともに働かなくなるのは、これが大きな理由の1つだ。

 ・1. 夢


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 人はなぜ夢を見るのだろうか? 人が眠りについて無意識なるたびに、脳は頭の中に想像上の現実を作り上げ、眠っている人はこれが現実であると勘違いをする。そして目が覚めるとほとんど記憶から消えてしまう。

 夢の実際の必要性については不明であるが、レム睡眠中に起きるそれに関連する活動についてはよく理解されている。つまり長期記憶を強化し、脳の毒素を洗浄し、後回しになっていた仕事を片付けるといったことだ。

 これだけのことを行なっていながらも、夢自体についてはほとんど理解されていない。それこそがミステリーである。

 古代ギリシャやエジプトの時代から大勢の人間がその謎を解明しようとしてきた。だがMRIやEEGなど最新技術が開発された現代においても相変わらず謎に包まれたままなのだ。

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