最新テクノロジーはここまで進化している!これからクルマ業界に導入されそうな新技術をまとめてみた (2/3ページ)

イキなクルマで

■12Vから48Vへの電装へ移行は何が目的?

あまり話題に上がらないけど、大きな変化が訪れつつあるのが電装系です。現在の12Vから2017年にはこれを48Vにアップグレードしたニューモデルが登場する予定で、メルセデスは技術発表をすでに行っています。この48V電装は、マイルドハイブリッドに使うことで、格段に性能が向上し、小さなバッテリーでも十分に高性能が実現するのです,。

また、車体制御系では電動スタビライザーや電動リアステア機構などを油圧から電化に進化させる上で効率が良く、さらに、電動スーパーチャージャーを搭載したモデルも、2017年後半あたりに市場に投入される可能性もあります。このように自動車の電装系が48Vになると、革新的な技術が次々に登場する可能性を秘めており、もちろん自動運転においても例外ではなく48Vになることによって、さまざまな活用が期待されます。

■日産が開発を進める可変圧縮比エンジンとは?photo by 日産自動車株式会社

「VC-T」は、2016年のパリモーターショーにおいて日産が世界初公開した「可変圧縮比」技術で、ハイパフォーマンスを求めるシーンでは低圧縮比に、高効率を追求する場合は高圧縮比にすることで、あらゆるシチュエーションにおいて理想的な圧縮比を実現できるというわけです。

構造としては、通常はクランクシャフトとピストンをつなぐコネクティングロッドに複雑なマルチリンク機構を与えているのが特徴。これによりピストンの上死点の位置をシームレスに変化させることが可能になっています。

それにより、走行状況やドライバーの操作に合わせて瞬時に、自在に変化するというのもポイントです。マルチシリンダーガソリンエンジンのパフォーマンスと、ディーゼルエンジンの高効率を持つ「VC-T」エンジンは、理想のエンジンともいえ、今後この「可変圧縮比エンジン」はトレンドとなり可能性もあります。

発表された仕様は、2.0L4気筒で最高出力200kW(268hp/272ps)、最大トルク390Nmとなっています。

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