新世紀の仏像彫刻、それともフィギュア?仏界のガーディアンを表現する現代美術作家・上根拓馬さんインタビュー (3/8ページ)
ふだんは部隊(グループ)として認識されている彼らですが、個々のエピソードを掘り起こして、それを形に起こしていくのが面白いんです」
−−たとえば、薬師如来であれば薬壷を持っているとか、阿修羅は三面六臂だとか、仏像には表現上の決まりごとのようなものがありますよね。上根さんは、経典にどこまで忠実につくられているんですか?
「基本的に経典に書かれている内容に沿って制作していますが、僕自身が表現したいのは宗教性ではないので、毎回の制作の趣旨に合わせて、表現上必須の要素を取り上げています。それに、持物(じもつ)については思った以上に、曖昧なんです。仏教には、各地の土着の信仰・風習を取り込みながら普及してきた歴史があります。だから国や地域によって持物が変わったりするんです。

