新世紀の仏像彫刻、それともフィギュア?仏界のガーディアンを表現する現代美術作家・上根拓馬さんインタビュー (1/8ページ)

Japaaan

新世紀の仏像彫刻、それともフィギュア?仏界のガーディアンを表現する現代美術作家・上根拓馬さんインタビュー

今年3月、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催された日本最大級のアートの見本市「アートフェア東京」の会場で、一際目を引くブースがありました。黒い壁面にずらりと並んだのは、宇宙人のような人造人間のような、不思議な格好をしたフィギュアたち。雲形の台座の上、身にまとった衣(?)が風にたなびいています。各々、手にした楽器(!)を奏でるその姿、実は平等院鳳凰堂(京都)の雲中供養菩薩をテーマにした現代版の仏像だったんです。従来の仏像とは大きくかけ離れたビジュアルながら、なんだかカッコイイ!

8月19日からBunkamura Box Gallery(東京都渋谷区)で個展を開催する作家の上根拓馬さんにお話をうかがいました。

アートフェア東京での上根拓馬さんの展示(Gallery 香染美術)。海外メディアからの取材も多かった。

−−上根さん、こんにちは。3月のアートフェア東京では、たくさんの方が上根さんの作品に注目していましたね。上根さんは、ずっとこうした仏像をテーマにした作品をつくっているんですか?

「現在のようなスタイルの作品をつくるようになったのは、2010年頃からです。仏像にもヒエラルキーがあって、頂点には悟りを開いた如来たち、その下には修行中の菩薩たちがいます。僕がいま制作しているのは、一番下の層にいて、仏界を守っているガーディアンたちです。彼らは、如来や菩薩に比べるとどこか人間じみていて、僕はそこに惹かれて制作をしています。

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