新世紀の仏像彫刻、それともフィギュア?仏界のガーディアンを表現する現代美術作家・上根拓馬さんインタビュー (5/8ページ)
僕は作品の制作を通じて、そうした既成概念を打ち破っていきたい、という思いがあります」
方眼紙に描かれたドローイング。ドローイングだけでも十分に独自の世界観を持っているが、このイメージを立体化する上根さんの能力と技術にびっくり。(上根拓馬ブログ「BAU 研究日誌」より)
−−上根さんの作品は、彫刻作品と呼んで良いんでしょうか? 仏像フィギュア?
「僕の作品をどう呼ぶべきか、ということは、いろんな方ともお話してきたんですが、今のところはフィギュアと呼んでいます。日本語のフィギュアという言葉は、アニメや漫画のキャラクターの立体造形のイメージが強いですが、最近ではフィギュアの手法で様々な表現をするクリエイターも増えていきています。なので、『フィギュア』という言葉が持つ意味を、僕たちがポジティブに拡張していければ良いのかなと」
−−上根さんのブログを拝見すると、作品の制作工程を丁寧に紹介されていますね。いろんな素材を使用して、段階的に組み立てていくんですね。頭部のドーム型に、小動物の頭蓋骨が入っているのには驚きました。プラモデルのようでもあり、職人さんのつくる工芸品のようでもあり、面白いですね。
「僕は物事の構造に興味があるというか、そのものを構成する要素を一度解体して、再構築してみたいという欲求が強いようです。なので、ガーディアンたちもいくつものパーツをつくって、それを組み合わせていって完成させるという制作方法をとっています。FRPを使用した作品は特に、日本の乾漆像のつくり方に非常に似ているなと思っています。