新世紀の仏像彫刻、それともフィギュア?仏界のガーディアンを表現する現代美術作家・上根拓馬さんインタビュー (4/8ページ)

Japaaan

時代が下るにつれて加えられていったり、変化していったものもあると思います」


−−なるほど。経典の解釈に幅があるというわけですね。

「ただやはり宗教的な題材を扱っているので、僕自身が作品に宗教的な意味合いを持たせるつもりがなくても、僕の作品が不謹慎だと言う方はいますね」

−−そうなんですか!? 以前、鎌倉のお寺で展示をされていたこともありましたよね? 何か宗教上のタブーのようなことがあるんでしょうか?

「以前、作品展示をさせていただいたお寺の方々は、とても柔軟な考えを持っていらっしゃったのですが、中には、否定的にとらえる方もいらっしゃいました。仏が意味不明な姿で表されることに対して憤りを感じる方もいれば、従来の仏像のスタイルと異なるから受け入れられない、という方もいます。

僕たちが現在目にしている仏像の姿は、ある時代に定型化し広まったものですが、経典の文字情報から仏の姿を想像し、造形化していた当時の仏師たちの挑戦というのは、現代の美術家の制作と共通する点も多かったのではないかと僕は思っています。現存している古仏も、制作当時の最先端の技術や素材、表現方法を用いていたはずですから。

今日、現存している姿形だけを見て、自分の知識や経験の範疇の外にあるものを一様に拒否したり否定する方というのは、どうしても一定数いらっしゃるんですよね。

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