ザコにも魅力がある?『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説-』舞台上演・記念インタビュー (4/5ページ)
ザコP「いや、実は社内会議通してないんですよ」
──エッ?
ザコP「今回の舞台は社長の鶴の一声なんです。今年の三月に社長の堀江(注:『北斗の拳』の当時の担当編集にして、現コアミックス、ノース・スターズ・ピクチャーズ代表取締役)が『拳王親衛隊で舞台をやるんだよ!』と突然言い出しまして」
──スイマセン。ちょっと意味が……。
ザコP「あ、いや、ちゃんと流れはあるんです。弊社とイマジニア株式会社との共同事業で作った漫画アプリ『マンガほっと』のリリースに合わせて盛り上げていくべく色々な仕掛けを打っていったんです。話題になった稀勢の里のラオウの化粧まわしもその一環です」
ザコP「その流れの中で出てきた話ですね。ザコ舞台はもともと私が五年間ずっと温めていた案でして、この五年間、ずっと社長の耳元で『ザコ舞台どうですか?』『ザコ舞台面白くないっすか?』と延々呟いてきました。それがラオウの化粧まわしが盛り上がった勢いで、ラオウ繋がりで『拳王親衛隊の舞台』として実った形となります」
──なるほど。ザコPがザコ舞台を何度も社長にアピールすることで、社長の脳髄にサブリミナル効果的にザコが刷り込まれたわけですね。
ザコP「そういうことです」
──あれっ? てことは、今回の舞台は、設定的には拳王親衛隊のザコたちなんですか??
ザコP「いえ、違います。色んな所属のザコたちの話です」
──拳王親衛隊という設定も離れて、社長からラオウの登場も打診されたけど断固拒否して、「ザコ」という一点に集中させたんですね。よく社長怒らなかったですね……。一体、何がそこまでザコPをザコへと動かしているのでしょうか?