いま注目の世界遺産、マケドニアの至宝・オフリドを一望するサミュエル要塞 (1/2ページ)
旧ユーゴスラビアの最南端に位置するバルカン半島の国、マケドニア。
日本ではほとんどなじみのない小国ですが、近年じわじわと人気が高まりつつあるのが、マケドニアが誇る世界遺産・オフリド。中世の時代にはスラブ世界におけるキリスト教文化の中心地として繁栄し、「マケドニアのエルサレム」とも呼ばれたほどでした。
オフリドの魅力はなんといっても、教会をはじめとする歴史遺産と、周囲の豊かな自然とが調和した優しい風景。なかでも、オフリドきっての絶景スポットが、旧市街の丘の上に建つサミュエル要塞です。
サミュエル要塞は、マケドニアで最も保存状態の良い要塞で、10世紀末から11世紀はじめごろにかけて、オフリドにブルガリア帝国の都を置いた皇帝・サミュエルによって建設されました。
要塞内部はかつての砦の台座が一部残っている程度で、これといった見どころはありませんが、外壁に沿って歩くことができ、絶景散歩が楽しめます。
旧市街の坂を上って頂上にたどり着くと、サミュエル要塞の堅牢な門が迎えてくれます。
門をくぐって中に入り、階段を上れば、眼下一面にオフリドの風景が。
上ってきた方向を見ると、山と湖、そして古い民家や教会が建ち並ぶ旧市街とが見事に調和した美しい景色に息を呑みます。