散らばめられた「嘘」を見極めろ 女子高生×スパイアクション『 プリンセス・プリンシパル 』【総括コラム】 (4/5ページ)
時系列シャッフルアニメといえば『涼宮ハルヒの憂鬱』、『バッカーノ』、『空の境界』…etc。いずれも劣らず素晴らしい作品ばかりでございます。
この時系列シャッフルという手法は、ミステリーなどで受け手をミスリードさせる方法としては常套手段ではあるのですが、そうなるまでに至った「過程」というものをすっ飛ばしながら見せる技法なので、受け手によっては理解出来ないといった人も出てきてしまう、ある種諸刃の剣。
『プリンセスプリンシパル』も、case13から放送され、いきなりなんの説明もなくキャラクターたちがいっぱしのスパイとして活躍してるし、なんか共和国側とか謎の組織とか、いきなり情報量がドバっと入り込んできて、視聴者としては設定面がほとんどわかりません。
しかし、全編を通してみると1話は結構ヘビーな内容、チャンバラシーンなどのスパイアクションあり、19世紀ロンドンの風景を見せながらのカーチェイスあり、そしてアンジェという謎めいたキャラクターもかなり気になるラストと、「プリプリってこういうアニメ!!」というの一発で印象づける1話を最初に持ってくることで、視聴者をグイっと引き込めるという構成になっています。

画像引用元:© Princess Principal Project
なにより、伏線が回収されていくたびに視聴者としては『じゃああの時のあのセリフ!』『これがあったからあの時の話では!』『なるほどこう繋がっていくのか!』という、ジワジワと作品の奥深さを実感していく面白さがあるわけです。
だから視聴者は、全ての結末を知ったうえでじゃあもっかい最初から観てみようかなと思えたり、時系列順に観てみようかなと何度でも見たくなるような演出だなぁと感じます。