自然災害・疫病・人為ミス・小惑星など、かつて地球を危機に陥れた12の事象 (5/7ページ)

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・世界を滅亡させかけたスパイ(1962年)


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 KGBに所属していたオレグ・ペンコフスキーは二重スパイだった。核攻撃の危険があればイギリスとアメリカに警告する任務を負っていた。

 1962年11月、CIAとMI6がペンコフスキーからの通信を受け取る。英国は誤報であると信じなかったが、CIAは確信が持てず、真偽を確かめるべく捜査官を潜入させた。

 ところが到着早々、待ち構えていたKGBによって彼らは逮捕される。CIAには、ソ連がスパイを捕まえるためだけに戦争のリスクを冒すとは信じられなかった。

 どうやらペンコフスキーはKGBに逮捕されており、処刑されることを知って、祖国を道連れにしよう決意したらしい。彼の行動は、西側にソ連へ向けて核ミサイルを発射させようとした最後のあがきであったのだ。・新型細菌による環境危機(1992年)


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 ヨーロッパの某バイオテクノロジー企業がクレブシエラ・プランチコラの変種である新型細菌を開発。この細菌は食品廃棄物をエタノール燃料に転換するために作られたものだ。米環境保護庁は殺菌土を用いて細菌を綿密に調査し、人体や環境に安全であるらしいことを確認した。

 ところがオレゴン州立大学のエレーヌ・インガム教授が非殺菌土で実験してみたところ、細菌はあっという間に増殖しながら、あらゆる植物を殺し続けるという結果が得られた。環境保護庁にとっては大失態だが、インガム教授はこの功績により微生物学者としての名を上げた。彼女という救世主がいたことは一般にはほとんど知られていない。
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