自然災害・疫病・人為ミス・小惑星など、かつて地球を危機に陥れた12の事象 (6/7ページ)

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・強力な太陽嵐、キャリントンイベント(1859年)


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 1859年、太陽の黒点で強力な太陽嵐が発生し、通信網を一網打尽にした。これを英国の天文学者の名にちなみ「キャリントンイベント」という。

 太陽嵐のエネルギーは原爆の100億個分に相当し、それが発生した時、夜だというのに屋外で新聞を読めるほど夜空が明るく輝いたという。またキューバやホノルルのような低緯度の地域でもオーロラが観測された。

 仮に同様の太陽嵐が今地球を直撃すれば、発電所、下水処理場、人工衛星、携帯電話などのインフラが被るダメージは試算不能なほどだという。・ボニージャ彗星(1883年)


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 1883年、地球のわずか640キロ先というすれすれを無数の彗星の破片がかすめていった。発見者ホセ・ボニージャの名からボニージャ彗星と呼ばれるそれは、太陽の前で崩壊し、そのまま地球に飛来した。

 最近の調査からはそれが本当に危なかったことが判明している。彗星の重量は数十億トンと推測されており、砕けた破片の大きさは45メートルから4キロもあった。仮に地球に落ちたら最も小さな破片でさえ、地球に命中していれば原爆数個分の威力があったはずだ。それが無数に飛来したのである。最大クラスの破片なら1つでも壊滅的なダメージを与えたことだろう。
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