自然災害・疫病・人為ミス・小惑星など、かつて地球を危機に陥れた12の事象 (4/7ページ)

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・冷戦最中の侵入者(1962年)


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 1962年10月、冷戦の最中、米ミネソタ州ダルースセクター司令所の衛兵がフェンスをよじ登る人影を発見した。すぐさま脱走警報を鳴らして周辺の空軍基地に知らせるが、どういうわけかボルクフィールドでは攻撃警報が作動してしまう。最悪だったのがそのタイミングである。実はこの時ちょうどキューバ危機の最中にあったのだ。

 当然、米軍の緊張は最高潮に達した。迎撃体制が整えられ、核武装したF-106A編隊が離陸へ向けて動き出した。ダルースからボルクフィールドに誤報である旨が通知された時、F-106Aはすでに滑走路にいた。そこへ職員の1人が車で大慌てで乗りつけ、どうにか離陸を食い止めたのである。・戦争ゲームのデータがもとであわや大惨事(1979年)


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 1979年11月9日、アメリカにおいて国防総省、NORAD、戦略航空軍団の関係者は信じられないといった様子でスクリーンに表示されたソ連の核ミサイル信号を見つめていた。

 軍はわずか6分でソ連との全面核戦争への準備を整えると、弾道ミサイルを予備発射フェイズへ移行させ、さらに核を搭載したB-52爆撃機を発進させた。

 だが大統領が指令センターへ到着した頃、技師の1人が、ソ連の攻撃は最近プレイした某ゲームのシナリオに似ていることに気づく。

 当時、ミサイル防衛と警報システムは旧式のテープによって保存されていた。どこかおかしいと思ったその技師がデータを確認してみると、うっかり戦争ゲームのデータをシステムにロードしてしまっていたことが判明した。
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