今シーズンはワクチン不足! インフルエンザの脅威と対処法 (3/3ページ)
今回のワクチン不足は、肺炎や糖尿病、心臓病などの基礎疾患を抱える人など、弱者を危険にさらすことにつながりかねません」(前出・内科医)
インフルの予防接種を受けると、体内でウイルスの増殖を抑えるため、感染しても症状を軽減したり期間を短縮する効果がある。実際、過去に心臓の手術を受けたり、心臓に持病を抱え特別な治療を続けているような患者は、積極的にインフルの予防接種を受ける傾向が強く、そのために深刻な事態を招くケースはそれほど多くはないという。しかし今回は、不足により接種したくてもできない患者が続出する可能性があるのだ。
「インフルで高熱が出た場合、解熱剤として使用される薬にアセトアミノフェンがあるが、これについては今年6月、原薬を作る国内の医薬品メーカーが、承認内容と異なる方法で製造したものを流通させたとして、22日間業務停止の行政処分を受けた。これにより同薬の供給が遅れ、一時期はインフル流行に向けての対応が不安視されていたのです。ただし、現在は生産が再開され、品薄感はなくなりつつあります」(医薬品メーカー関係者)
ただ、そんな状況もあって、今年は例年になく自衛策が必要になりそうなのだ。
日本薬学会・高木千恵子准教授は、こうアドバイスする。
「とにかく大事なことは手洗いです。1日10回以上手洗いする人は、そうでない人に比べ55%も呼吸器系ウイルス疾患を抑えられたとの論文がある。指の間や手の甲、手首まできちんと洗い、清潔なタオルで拭き取りましょう」
今シーズンは、特に心構えが必要だ。