日本では難しい?帝王切開後のVBACのリスクと受けられる妊婦の条件 (6/6ページ)
(参照:日本産科婦人科学会ガイドライン)
VBACを行う上で病院側が整えておくべき体制
必要であればすぐ迅速に帝王切開ができ、赤ちゃんの状態が悪かったとしてもすぐ対応できる体制が望ましいです。
ただし、以下の条件を満たすとなると、必然的に総合病院もしくはそのレベルの設備を備えた病院ということになります。
必要な体制
・いつでも手術室が使える
・手術のできる産科医が2人以上いる
・NICUが使える
・麻酔科医がいる
・小児科医がいる
最後に医師から一言
VBACを選択することは、母親の「自然分娩を経験したい」という自己満足と捉えられ、「赤ちゃんを危険に晒してまですることか」という批判の対象になることもあります。
自分の力で赤ちゃんを産みたいという欲望は、特に男性にはやや分かりにくい心理だと思います。帝王切開を経験された方の中には、陣痛や自然分娩を経験したかったという思いはあるのではないでしょうか。
(監修:Doctors Me 医師)