「世界三大ウザい国」と呼ばれるモロッコは本当にウザいのか、検証してみた (1/4ページ)
いったい誰が言い出したのか定かではありませんが、日本人バックパッカーのあいだで「世界三大ウザい国」と呼ばれている国のひとつがモロッコです。ちなみにあとの2ヵ国はインドとエジプト。
北はタンジェから南はエッサウィラまで、モロッコ10都市を周遊した筆者が、本当にモロッコはそれほどウザい国なのか検証してみました。
・そもそもモロッコってどんな国?
モロッコ(正式にはモロッコ王国)は北アフリカに位置する国で、面積は44万6000平方キロメートル(日本の約1.2倍)、人口は約3400万人。チュニジア・アルジェリアと合わせて「マグレブ三国」と呼ばれます。
アフリカ大陸に位置するとはいっても、民族構成はアラブ人が65パーセント、ベルベル人が30パーセント、その他5パーセントで、国民のほとんどがイスラム教を信仰しています。
サブサハラ(サハラ砂漠以南)の国々とは、文化的にも民族的にも大きく異なっていて、広い意味での中東に含めて語られることが少なくありません。
地中海に面したリゾート地から、4000メートル級の峰が連なるオート・アトラスに黄金色の砂漠、迷路のようなメディナ(旧市街)など多種多様な風景が魅力で、アフリカ大陸ではもっとも旅行がしやすい国のひとつです。
・モロッコが「ウザい」と言われるわけ
モロッコが日本人バックパッカーのあいだで「ウザい国」呼ばわりされるおもな理由は、過剰なまでになれなれしい、何かとお金(チップ)を要求される、客引きが強引など。
「自分の家族が大阪に住んでいる」などと言って親日家を装ったモロッコ人があちこち案内してくれたと思ったら最後に法外なガイド料を請求された、あるいは絨毯などの高額品の購入を強引に勧められたなどといった体験談は後を絶ちません。