なぜ鮨職人の道へ? 西麻布の高級鮨店「きたむら」板長兼オーナーの北村淳さんにインタビュー! (4/5ページ)
他にもいろいろと食事をご一緒させてもらうことで自分の料理の向上のきっかけにもなります。同時にお叱りも常に受けていますが……(笑)。そういう声は素直に聞いて、改善策を考えるようにしています。本当にさまざまな人たちに支えられているので、この先もずっと握り続けることが恩返しだと思っています。
――自分のどういう部分が今に繋がっていると思いますか?
常に探究心はあって、負けず嫌いで成長したいという気持ちは強かったです。青森の人口少ない村から出てきたんだから、という思いもありました。結果、いろんな人と出会って化学反応が生まれて、世界がどんどん広がりましたね。パリに視察に行ったり、実際に2年前にはアメリカで鮨店のプロデュースもしました。鮨だけでなく食文化自体を向上させたいと思っています。貧困の土地にも食材は必ずあって、そこに料理人が加わることで全く違うおいしい料理になっていく、ということがやりたくて世界を回りました。

――今後の目標はありますか?
今42歳にしてお店や人、ネタなどすべてにおいて満たされています。その満たされている中でも、料理の向上とお客さまをどう喜ばそうという考えは常にあります。昔、あるグルメ雑誌で若手鮨職人ランキングの1位に選ばれたことがあるんです。同じ雑誌に紹介されていた同世代の職人の中には、現在すごく有名になっている人が何人もいます。僕なんかは本当にまだまだです。その記事が今では僕の戒めになっています。今後も成長し続けること、そしていい料理人を育てていくことがこれからの目標ですね。
――学生に向けて何かアドバイスをお願いします。
若い頃は遊ぶことももちろん必要だと思います。いろんな人と出会って価値観も広がると思いますし。でも、その中でみんなが目標を見つけるのは難しいことです。どこかで必要に迫られる状況も大事。