【連載】『あの人の学生時代。』#20:鈴木亮平「好きなことにとことん、まっすぐ」 (6/7ページ)

学生の窓口


そこでケンカして、やっぱり仲直りして「ここから俺たちは行くんだ!」と言って走っていくシーンは予告映像でも使われているんですが、そこはちょっと僕、やっていて涙が出そうになりました。

他にも、これは江戸編の話ですが、吉之助さんがどん底の時、正助さんに「俺の知ってる西郷吉之助はそんな男じゃないぞ」とめずらしくハッパをかけられるシーンがあります。そのシーンでは、瑛太くんは涙ぐみながらセリフを言ってくれて……それもシビれました。

吉之助さんと正助さんのシーンは昨年の年末あたりにずっと撮っていたんですけど、お芝居していけばいくほど絆が深まっていきます。演技を通して魂のやりとりをしていく中でお互いを同志と感じていますし、ますます瑛太くんが大好きになりました。 ――これだけ長い時代をみっちり演じることって、あまりないですよね。


大河ドラマの一番のやりがいはそこかもしれないですね。違う人間になって、ひとりの人の人生を生きられるっていう。そういうことがやりたくて、僕は役者をやっているところが大きいです。

しかもそれが実際にいた偉人の激動の人生となったら、こんなに楽しいことはないです。

――撮影中の薩摩言葉には苦労されたそうですが、好きな薩摩言葉はありますか?


いっぱいあるんですけど……、たとえば敬語の「ます」が全部「もす」になるんです。そんなになる? っていうぐらい。それはちょっとかわいいなと思います。現場では常に薩摩言葉を使うようにしているので、あいさつも「おはようございもす!」って言ってます(笑)。

――かわいいですね(笑)。では最後に、『西郷どん』の見どころを教えてください。


「まっすぐに生きることのすばらしさ」ですね。西郷さんの人生って、まっすぐに生きすぎて最初は失敗や挫折ばかりなんですけど、まっすぐ生きてブレない男には、失敗して挫折しても、島流しにあっても、常に彼を戻そうと働きかける人間がいる。

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