「日本のエーゲ海」2か所もあった! 本場と「牛窓」「白崎海岸」を比べてみると... (4/5ページ)
「その後は観光情報誌やメディアなどでも『日本のエーゲ海』というフレーズが使われるようになり、予想以上に浸透しました」
1996年には、西村京太郎さんの十津川警部シリーズで、『日本のエーゲ海、日本の死』という牛窓を舞台にした作品が発表されており、かなり広く浸透していたことがうかがえる。
じゃあ、白崎海岸は...では、白崎海岸はどうだろうか。こちらに関しては牛窓ほど全面的にエーゲ海を打ち出しておらず、観光情報の一部で「日本のエーゲ海」と言う文言が登場する程度だ。また、同海岸は「新日本歩く道紀行100選」の「絶景の道」に選定されているが、ここでの登録名は「"日本のエーゲ海" 白崎海岸を望む道」となっている。
それほどエーゲ海推しではないような印象もあるのだが、実際のところどうなのか、由良町に確認をしてみたところ、担当者は
「観光協会からの提案だったとされていますが、実際に誰がどのような経緯でエーゲ海と言うことにしたのかは我々も把握できていません。ただ、牛窓よりも後であることは確かなようです」と、若干苦笑しながら話してくれた。
とはいえ、なんとなくエーゲ海を自称しているわけでもない。白崎海岸は全国でも珍しい石灰質の岩石で構成される岬で、白い岩が並ぶ独特の景観が楽しめる。「日本の渚百選」にも選ばれており、目の前に広がる紀伊水道と合わされば、エーゲ海要素が結構あると言えなくもない。