罪と罰を知る。世界8つの犯罪博物館 (7/9ページ)

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・6. 押収美術品博物館(ベラルーシ、ブレスト)

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image credit:museums

 ソ連時代の終わりにオープンしたこの博物館は、光と陰両方の面での人間の創意工夫の証の集積といえよう。

 16世紀にさかのぼるロシアのイコン、陶磁器、翡翠など、300点以上の芸術品が所蔵されているが、極めて貴重なこれら美術品コレクションは、ソ連崩壊時に美術密輸業者がどさくさにまぎれてこっそり国境を越えて持ち出したものなのだ。

 ブレストは、その移送の拠点となり、密輸業者が工夫をこらして、品物をうまく隠して持ち込んだ。税関の職員が隠された宝に鼻がきいたので、こうした芸術品を所蔵・展示して復活させるひとつの方法として博物館が立ち上げられた。


Передача иконы ≪Господь Вседержитель≫ в музей ≪Спасенные художественные ценности≫

 愛好家の系図調査団体ブレスト=ベラルーシグループによると、かつてのソ連領での、この手の唯一の博物館だという。
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