「淑女の黒歴史手帖」 第二回 長井短の黒歴史 (7/8ページ)
相手とコミュニケーションをとることに対して全くやる気のない人間になり下がっちゃう。
—そうなると、まぁ相手も楽しくはないですもんね。
長井さん : そうそう。なんか一緒に居づらいし、そのストレスでどうにかして相手から「もう無理。もう付き合えないよ」って言葉を引き出したい。この一言を自分で言う勇気が出ないんです。自分の言葉で、関係とか状況が変わることが怖いんですよね。

〜総括〜
遠ざかりながら愛を告白し、孤独でないことをアピールすべくその場での孤独を作り、嫌な状況を打破したいのに、変化を起こすのが怖い——。長井短の黒歴史には多くの美しい矛盾が隠れている。
人間誰しもが抱えている矛盾。相反するふたつのはざまで揺れる葛藤こそ、人間の知性であり、人生そのものではないだろうか。長井さんのもつ、少し笑えて、少しシュールな人間味あふれる矛盾は、観客、リスナー、そして読者に、いつも共感と興味を抱かせる。これこそ彼女の魅力そのものであり、彼女が多くのファンを惹きつける要因なのだろう。
(取材・執筆 伊藤紺)
●長井短 演劇モデル。ニッポン放送「オールナイトニッポン0(ZERO)」月曜担当。装苑・GINZA・Zipper・リンネル・mens non-no・an-anなどの雑誌・ルックブック、月刊「根本宗子」シアターコクーン・オンレパートリー「プレイヤー」などの舞台を始め、日本テレビ「今夜くらべてみました」、「行列のできる法律相談所」(TVバラエティ)、ピップエレキバン「コリコリダンス」篇(TV CM)、Sunny Day Service「イン・ザ・サン・アゲイン」(MV)などに出演。