「淑女の黒歴史手帖」 第二回 長井短の黒歴史 (6/8ページ)
●五頁、長井短が“言えない”言葉
長井さん高1。ぼられていた頃。一緒にぼられていた劇団の大人とともに
—アルバイトとかはしていましたか?
長井さん : いろいろしました。オムライス屋さんとか、アイスクリーム屋さんとか、大学付属のコンビニ、テレアポ、喫茶店、あとレストランとか。
—多いですね。1番続いたバイトは?
長井さん : 大学付属のコンビニは3年半続けました。
—コンビニバイトが、そのなかで性に合っていたと。
長井さん : うーん、休む時にFAXで連絡すればよかったんです。当日「休みたいな……」とか思うと、高校の職員室からバイト先に「申し訳ございません」ってFAXを入れればいいので。
—電話の方が早くないですか?
長井さん : 言えないんですよ。バイト辞めるときとかも、どうしても言えなくて、全部ばっくれで辞めてます。
—え、全部?
長井さん : 全部。一言でいいのに、言えなかったんです。なんでですかね。恋愛の別れ話とかもそう。相手から別れを切り出してほしい。
—じゃあ、長井さんが別れたくなったらどうするんですか?
長井さん : なんか明らかに冷めた空気を出しちゃうんですよね。メールの返信をすごく遅くして、まだ夕方なのに「寝てた」って返事しちゃったり。電池が切れちゃった空気を出すというか。一緒にいてもあんまりしゃべらなくなっちゃうんです。テンションも上がらないし。