「ディッキンソニア」は地球最古の動物だった!5億5,800万年前の化石でその正体が明らかに(オーストラリア研究) (4/5ページ)
・ディッキンソニアが動物であることの証明
ANUのイリヤ・ボブロフスキー博士によると、オーストラリアでこれまでに採取した、ディッキンソニアとして知られる化石のほとんどは、熱や圧力などに激しくさらされた岩場から採取される為、有機物質の痕跡は破壊されてしまっていたと言う。
一方で、ロシアの辺境で良好な状態の化石発見の可能性があったが、その現場はまさにリアルクリフハンガー状態の場所でだったという。
「これらの化石は、白海の60~100メートルの崖の真ん中にありました。断崖の縁からロープでぶら下がって、砂岩の巨大な塊を掘り出して投げ下ろし、水で洗わなくてはなりませんでした。この作業を何度も繰り返し、やっとのことで念願の化石を見つけたのです」

image credit:AUSTRALIAN NATIONAL UNIVERSITY
・ディッキンソニアが古代生物の謎を解くカギに
古生物学界では、ディッキンソニアが本当に動物なのか長い間疑われていたが、新たな研究がこの不思議な生き物についてのほかの仮説をすべて葬ったと、マサチューセッツ工科大学の地球生物学教授のロジャー・サモンズは語る。
研究には直接かかわっていないサモンズによると、研究者たちによるこの特殊な発掘現場での化石の収集で、ここが分子分析のための豊かな場所であることを実証したわけで、ディッキンソニアのような古代生物の謎を解くための研究がさらに続くだろうという。
「形や形態を見ることで、形態学やサイズといったことまでわかります。