心理学を悪用した非人道的な10の事例 (3/7ページ)
一度植えつけられてしまった嘘と決別するのは、実際はとても難しいのだ。
・7. 社会からの孤立させ精神を崩壊させる拘束方法
人間の精神を健全に機能させるのには、社会と交流することがいかに大切なことか、研究者たちは理解し始めている。人には水や食べ物が不可欠であるのと同じくらい、他人との接触を必要とすることがわかった。多くの研究によると、長く社会から隔離されていると、たとえ数ヶ月であっても、人は簡単に壊れてしまい、精神に深刻な害を及ぼすという。
ブラッドリー・マニングは、アメリカが海外の軍事作戦で行っている非道を内部告発をして有名になった。まだなんの罪にも問われたわけではなかったのに、マニングは迅速な裁判を受けることができず、軍は勝手に彼に密告の罰を与え始めた。実際に裁判にかけられる数年前に、マニングは監禁され、枕やシーツといった基本的な備品すら与えられず、房を出るのは一日に1時間の運動のみ、もちろんまったく外の世界と接触することはできなかった。
刑務所の医師はこうした処置がマニングの精神状態にダメージを与えることを十分自覚していたのに、彼を人道的に扱う提案もせずに、抗鬱剤を無理やり飲ませるだけだった。結果的にマニングは正式な裁判を受ける頃にはすっかりおかしくなってしまっていた。
・6. 感覚遮断実験
1950年代は、非人道的な実験が大学の審査委員会を簡単に通過してしまう時代であった。心理学者のドナルド・ヘブは、人は完全に感覚のインプットを遮断されると、脳が効率的に機能しなくなるというかねてから温めていた持論を実証しようとした。