三井財閥の元最高指導者「団琢磨」の生涯とある一幅の掛軸とのエピソード (6/6ページ)
このように三池炭鉱、そして三井財閥の繁栄の礎を築いた、そして当時における「石炭」というエネルギーの重要性を考えれば、日本という国そのものの近代化を促すために重要な役割を果たした団だったが、興山寺の不動尊の加護は、テロリストの凶弾による不慮の死を防ぐまでには及ばなかったのか。それとも、団の「死」を含めて、団が切腹することなく成し遂げることができた三池でのあらゆる事象、そしてそれによって近代日本にもたらされた多くの恩恵こそが不動尊の「加護」だったのだろうか。
■参考文献
■故團男爵傳記編纂委員會(編/刊)『男爵團琢磨傳 上下巻』1938年
■岩本裕(編)『日本佛教語辞典』1989年 平凡社
■三井鉱山株式会社(編/刊)『男たちの世紀 三井鉱山の百年』1990年
■有賀祥隆「不動信仰 −忿怒像に求めた救い」田中久夫(編)『民衆宗教史叢書 第25巻 不動信仰』1993年(5−29頁)雄山閣出版
■田中久夫「不動尊信仰の伝播者の問題」田中久夫(編)『民衆宗教史叢書 第25巻 不動信仰』1993年(31−46頁)雄山閣出版
■和歌山県史編さん委員会(編)『和歌山県史 中世』1994年 和歌山県(刊)
■森川英正「団琢磨」臼井勝美・高村直助・鳥海靖・由井正臣(編)『日本近現代人名辞典』2001年(661頁) 吉川弘文館
■田中久夫「応其」竹内誠・深井雅海(編)『日本近世人名辞典』2005年(139−140頁)吉川弘文館
■和歌山県高等学校社会科研究協会(編)『歴史散歩 30 和歌山県の歴史散歩』2009年 山川出版社