日本から「サンクス」が消えた 記者が見届けた「最後の瞬間」 (2/3ページ)
お客さんもある程度いたが、お弁当類がほとんどなかったため、近くの牛丼屋に行くしかないという人もいた。閉店は15時を予定しているという。
常連さんと思わしき人も多く訪れ、サンクス最後の日を店員さんと惜しみ、店を出る際は外まで店員さんが追いかけて見送った。なかには事前に何時に行くか宣言をしている人もいたようで、その人の来店を心待ちにしている場面もあった。住宅街の店舗とあって、地域の人々から愛されていたのだろう。
ここは12月11日にファミリーマート和光北インター店として再出発するが、長年親しんだサンクスの形態の最後の日。感慨深いものがある。

ファミリーマートのオープンを知らせる貼り紙
筆者も最後に残っている弁当類からドリアと毎朝使う整髪料、それとタバコを1箱購入した。

最後の日のレシート
次々と訪れる常連さんと思わしき人々。「今までお疲れ様」と労いの言葉をかける人も多い。
品物を買わずレシートだけを持っていく人もいて、店員さんも「どうぞ」と笑顔で渡していた。外観の写真撮影をする人も現れ、最後のサンクスを記録にしようと真剣な眼差しだ。
社員と思われるスーツ姿の男性も店内に入り、店員と何か話している。14時台に入ると店員さんは通常の業務に加えて店内の装飾やポップを剥がし始めた。
閉店15分前には筆者と同じく閉店の瞬間を見届けるために待機する人も現れ、その時を待った。その間も次々と業者が入りコーヒーマシンなどを撤去。サンクスのロゴが入ったステッカーも剥がされていく。
今日シフトに入っていない店員なのか、私服姿で作業を手伝う若者も入ってきた。