田中角栄「名勝負物語」 第三番 石原慎太郎(3) (3/3ページ)

週刊実話

この突然の辞職表明は衆院本会議場をざわつかせたが、「いかにも石原らしい辞め方だ」という声もあったのだった。

 参院議員として初当選、その後、衆院議員に転じ、その衆院議員を辞めて都知事選に出馬して敗北、さらに衆院議員として国政に戻ったもののまたもやの辞職。政治家としては異例中の異例の“転変”だが、石原はこれで収まらなかった。突然の衆院議員辞職から4年後の平成11年、一度は敗れた都知事選に再び打って出るのである。時に67歳。それから十余年、石原は『天才』という田中角栄“激賞”本を出すことになる。「希代の政治家」「未曽有の天才」と手放しだった。

 石原の中に、何が起こったのか。
(文中敬称略/この項つづく)

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小林吉弥(こばやしきちや)
早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。

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