「英語になった日本語 Kodokushi」ーー海外が報じる日本の孤独死 (4/4ページ)
また、高齢化の問題が深刻でなくとも、高度に発展したはずの社会システムの裏側で簡単に人が孤立してしまう状況は多くの国で発生している。イギリスでは「孤独は一日タバコを15本吸うのと同じぐらい、健康に害を与える」として2018年1月に「孤独担当大臣」という職を政府内に新設し、政策として問題に取り組む姿勢を見せているほどだ。
■海外報道にみえる死者を悼む心とささやかな希望
海外メディアによる日本の孤独死に関する報道の中には、アルジャジーラやニューヨーク・タイムズの記事のように、孤独死した人の人生とその寂しさ、孤独死の現場に立ち会う人々の気持ちに焦点をあてる報道が散見される。それはすなわち、孤独死をひとつの社会現象として取材するだけでは済まされない、死を悼む取材側の気持ちの反映なのだろう。
誰かが亡くなって遺体が傷むまで放置されていたとしても、部屋が完璧に清掃されればまるで最初からそこに誰も存在しなかったかのようになる。しかしそこにあったはずの人生までなかったことにするのは心が痛む。ミユのように現場でその死に心を痛めてくれる人いるという事実を伝えることは、それが孤独な社会のささやかな希望と映るからなのだろう。