米中ハイテク戦争 北朝鮮が両鬼の居ぬ間に企む“無血”半島統一 (1/2ページ)
12月の初旬に起きた『ファーウェイ事件』は、77年前の1941年12月8日に勃発した日本による米国への真珠湾攻撃を彷彿させる。貿易戦争も一休みと油断していた中国を、米国当局が奇襲したからだ。
「世界中を巻き込むことになるこの米中ハイテク戦争で漁夫の利を得るのは、これまで“アジアの火薬庫”といわれてきた北朝鮮かもしれません。米中の軋轢を尻目に、朝鮮半島は至って平和です。在韓米軍関係者が明らかにしたところによると、米韓軍が毎年2〜4月頃に行う合同軍事演習は野外での実動訓練をやめ、指揮所での図上演習に限って実施する方向で調整しています。朝鮮半島有事は表向き想定から外され、米韓それぞれが独自に演習を実施。爆撃機や原子力空母などの米軍の戦略兵器や、日本の米海軍佐世保基地に配備された強襲揚陸艦も参加しない予定です」(ソウル在住の日本人ジャーナリスト)
金正恩党委員長が今年に行った公開活動のうち、7割以上が外交と経済分野に集中したことも判明した。明らかに軍事より国内経済優先という姿勢を示しているわけだが、一方で、正恩委員長のソウル訪問が先送りとなる見通しになった。
「韓国大統領府は、12月17日が故・金正日総書記の7周忌にあたることなどから12月18〜20日頃に正恩委員長のソウル答礼訪問が実現する可能性が大きいと見て、少なくとも9日までに北側から何らかの回答があるだろうと読んでいました。しかし、15日がすぎても北から何の音沙汰もない現況を鑑みれば、今年中はないでしょうね」(同)
北朝鮮の思惑が、いかにも不気味に映る。来年早々に予定されている二度目の米朝会談前にソウルを訪れない方が“得策”とでも考えているのだろうか。
そんな折、米国が20世紀初め、当時、交戦中だったフィリピンから戦利品として持ち帰った『バランギガの鐘』が117年ぶりに祖国に戻ったという話題が、12月15日に報じられた。この鐘は、フィリピン側が米軍を奇襲する際の合図として鳴らされたものだ。
「取るに足らないように思えますが、このニュースは世界の二分に通じるものです。中国への傾斜を強めていたドゥテルテ大統領を、再び米国側に寝返らせるための一策に思えるからです。