京都府舞鶴市、10月7日を「舞鶴引き揚げの日」とする条例を制定。戦争を知らない若い世代にも関心を寄せていただくためロゴマークを全国から募集中! (4/8ページ)
市は、引揚者を迎えた舞鶴市の歴史と引き揚げの史実を次世代に
継承し、平和の尊さを国内外に発信し続けるための取り組みを、
平成25(2013)年から進めました。
取り組みの1つとして、市が所有するシベリア抑留と引き揚げに
関連する資料が、人類が共有すべき世界的に重要な資料と認められ
るよう、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の「世界記憶遺産」
の登録申請に向けて、所蔵資料の調査を開始。翌年に国内候補に
選定され、平成27(2015)年に市が所有する資料570点が「世界
記憶遺産」に登録されました。
もう1つの取り組みは、舞鶴引揚記念館を引き揚げの史実を若い
世代に伝承する拠点として、また“平和への願いを世界へ、未来へ”
と継承する拠点となるよう、体験を重視する施設整備事業を進め、
約7億円を投じ、5年半をかけて昨年(2018年)4月、記念館の
リニューアル工事を完了させました。
市としても「世界記憶遺産」登録の意義や感動を一過性とせず、
さらなる歩みを進める事が市にとっても大切であると考え、市民が
引揚港の歴史に思いを馳せ、平和の尊さを再認識し、引き揚げの
まち舞鶴から平和の願いを世界へ未来へ発信する大きなきっかけと
なるよう、さらに引き揚げの史実の伝承を市の事業としてではなく
確実に後世に伝承できるよう、引き揚げ第1船が入港した10月7日を
「舞鶴引き揚げの日」とする条例を制定しました。